職場の違いと共通点

看護師の職場と聞いて初めに思い浮かぶのは、病院だという人も多いかもしれません。しかし看護師として働く職場には、様々な種類があります。

まず一般的な病院のほかに、クリニックや診療所などがあります。様々な科がありますが、調子が悪いときに患者としてまずお世話になるのは、このような場所になります。
診察介助や処置などが,主な業務となります。

ほかには、老人ホームなどの介護施設や、デイサービスといった通所介護の職場です。
施設によって利用者の状況が異なり、看護の必要度も変わってきます。どちらかといえば医療よりも福祉ケアがメインであることが多く、介護士などの他部門の職種と連携しながら看護業務を行っていきます。

在宅看護や訪問入浴の看護師など、病院や施設だけではなく、在宅療養中の方を対象とした仕事もあります。看護の必要度は様々で、利用者が地域、家庭の中で生活できるよう、看護面から支援をしていきます。

また、保育施設や学校など、保育、教育の現場が看護師の職場となる場合もあります。
看護師のほかに、養護教諭や保健師などの資格を取得している人も多いです。けがや病気などの医療面の対応だけではなく、子どもの特性や保育、教育面での理解が必要となるケースも多いためです。

このように医療だけでなく、介護や福祉、保育など、幅広い分野で活躍できる職場があります。
看護の対象や実際に行う業務にはそれぞれ違いがありますが、人としての対象を捉え、必要な看護ケアを提供するということには共通点があると言えます。